2004年10月1日

鹿児島黒豚・渡辺バークシャー牧場を訪問

あしたやで扱っている鹿児島黒豚は、取り扱いを始めてから大変好評で、現在では入荷するのを心待ちにしてくださる方がとても多いヒット商品となっています。


 

 
私たちの扱っているこの鹿児島黒豚が、どんな所で、どんな風に育てられているかを学ぶために、あしたや共働企画のメンバー15名でこの夏、九州鹿児島まで出かける機会を持ちました。

元々、鹿児島にはどこにでもいた鼻が短くアゴのしゃくれた「鼻ぺしゃバークシャー」種ですが、今や絶滅の危機にさらされるほど希少なものとなってしまいました。

今、あしたやに入荷している黒豚は、鹿児島霧島にあるこのバークシャー種の遺伝子を唯一持っている原種豚場である渡辺バークシャー牧場の渡辺社長がリーダーとなり、種豚、飼料、飼い方を統一しながら「世界一の豚肉作り」をめざす生産者グループのものです。


 

 
今回、私たちが訪問した農場は渡辺グループのひとつ、鹿児島県の甑(こしき)島にある森農場です。ここは種豚4頭、母豚35~36頭という小規模な養豚場ですが、その豚舎と黒豚たちのきれいなことに驚きました。

農場長の西薗ご夫妻が、餌や育て方はもちろんのこと、ここで生まれて120㌔位まで育てて出荷するまでに、どれほど大切に黒豚たちを扱っているのか、一目でわかるほどでした。

美しい海に囲まれ、山から湧き出す水を飲む黒豚たちは健康そのもので、今や島で一軒となった農場訪問はまさに「百聞は一見に如かず」でした。

渡辺社長の牧場では黒豚資料館もあり、黒豚の歴史やなぜ渡辺バークシャー牧場の黒豚が美味しいのかを知る機会となりました。

「本物の黒豚は品種ではなく、育てる姿勢が大切。多頭飼育ではなく開放豚舎で餌にもこだわった黒豚が桜色の肉と旨みのある真っ白な脂肪をもち、消費者が求める良質な豚に仕上がる」とのことで、私たちもこのように丹精込めて育てられた鹿児島黒豚を自信をもって販売したい…と改めて感じた研修となりました。