ネパールの紙布

平安時代より衣服の材料のひとつとして和紙が利用されていました。紙そのものを使ったものを紙衣(しい)、和紙を細く裁って撚りをかけ糸にして織ったものを紙布(しふ)と言います。

麻や藤などより軽く水にも強いので、木綿が貴重だった時代に防寒着、寝具、野良着として庶民にも浸透していたようです。しかし紙布となるまでの工程が、気の遠くなるほどの作業のため、現代では大変希少な織物となっています。

ネパールには日本の和紙に優るとも劣らぬロクタ紙という、ジンチョウゲ科の潅木の樹皮を漉いた紙があります。

この優れたロクタ紙を用いてネパールの産業を守り、女性たちの仕事を創り出すため、フェアトレード団体の「ネパリバザーロ」とネパールのNGO団体「ヤングワオ」で、ついに紙布を製品化することができました。

細く、強く撚りのかかった紙糸が織り成す、天然のしわ加工のような紙布特有の風合い、着れば着るほど柔らかく体に馴染み、夏は涼しく冬は暖かく、軽いので肩も凝りません。

できるだけ多くの人に紙布の着心地の良さを知って頂きたく、形はシンプルなヘンリーネックシャツとカーディガンです。色はグレイッシュピンク、グレイッシュミント、チャコールグレーの3色で草木染めです。

ぜひお手にとって風合いを感じていただきたいのですが申し訳ありません、おとりよせのため、まずは「はらっぱ」「あしたや」にございますカタログ[ベルダ]2006年春号をご覧ください。

関連記事

すべて表示

早くも今年最後の月となります。 新型コロナ感染症やインフルエンザの拡大も懸念される年末を迎えますが、皆さまにはどのような1年でしたでしょうか。不安や心配なことが多い日々ですが、このような時期こそ心身の健康を保つために基本的な暮らしを大切にする必要性があるのでしょう。 ひと昔前のように家族そろって新しい年の準備をすることは少なくなったと思いますが、新年を迎えることはちょっと気持ちが改まる気もしますね

11月となります。季節は確実に移ろい、清澄な空気は秋の深まりを教えてくれます。 今回は「お米」について考えてみたいと思います。 日本の食料自給率が38%という低さの中で、お米の自給率はほぼ100%で、我が国の食料自給率に占める割合も大きいのです。 ウクライナの問題で大きく取りざたされてきた食料安全保障についても、食料を輸入に頼る日本に住む私たちを直撃している円安での値上げの問題などを考えても、生き

殺菌 除菌 滅菌 無菌…言葉もいろいろあるけれど、私たち生き物とは密接につながっています。 新型コロナ感染症が確認されてから2年半以上が経ちました。次々と変異して生き延びているコロナウイルスですが、除菌、殺菌という言葉が本当に日常的になりました。 私たちの身近に無数にありながら、ウイルスも菌も目には見えない微生物です。微生物とはカビ、酵母、細菌、ウイルスなどの総称です。人間誕生よりずっと前の太古の