top of page

鹿児島黒豚・渡辺バークシャー牧場を訪問

あしたやで扱っている鹿児島黒豚は、取り扱いを始めてから大変好評で、現在では入荷するのを心待ちにしてくださる方がとても多いヒット商品となっています。

私たちの扱っているこの鹿児島黒豚が、どんな所で、どんな風に育てられているかを学ぶために、あしたや共働企画のメンバー15名でこの夏、九州鹿児島まで出かける機会を持ちました。

元々、鹿児島にはどこにでもいた鼻が短くアゴのしゃくれた「鼻ぺしゃバークシャー」種ですが、今や絶滅の危機にさらされるほど希少なものとなってしまいました。

今、あしたやに入荷している黒豚は、鹿児島霧島にあるこのバークシャー種の遺伝子を唯一持っている原種豚場である渡辺バークシャー牧場の渡辺社長がリーダーとなり、種豚、飼料、飼い方を統一しながら「世界一の豚肉作り」をめざす生産者グループのものです。

今回、私たちが訪問した農場は渡辺グループのひとつ、鹿児島県の甑(こしき)島にある森農場です。ここは種豚4頭、母豚35~36頭という小規模な養豚場ですが、その豚舎と黒豚たちのきれいなことに驚きました。

農場長の西薗ご夫妻が、餌や育て方はもちろんのこと、ここで生まれて120㌔位まで育てて出荷するまでに、どれほど大切に黒豚たちを扱っているのか、一目でわかるほどでした。

美しい海に囲まれ、山から湧き出す水を飲む黒豚たちは健康そのもので、今や島で一軒となった農場訪問はまさに「百聞は一見に如かず」でした。

渡辺社長の牧場では黒豚資料館もあり、黒豚の歴史やなぜ渡辺バークシャー牧場の黒豚が美味しいのかを知る機会となりました。

「本物の黒豚は品種ではなく、育てる姿勢が大切。多頭飼育ではなく開放豚舎で餌にもこだわった黒豚が桜色の肉と旨みのある真っ白な脂肪をもち、消費者が求める良質な豚に仕上がる」とのことで、私たちもこのように丹精込めて育てられた鹿児島黒豚を自信をもって販売したい…と改めて感じた研修となりました。

関連記事

すべて表示

月刊<食べもの通信>心と体と社会の健康を高める食生活

【本のご紹介】1970年創刊!食は命の原点。 食事を整えると、心も整う。知っておきたい食情報。 『食べもの通信』は、安全な食べものと、日本の食文化に根ざした健全な食生活と平和への願いから出発しました。「心と体と社会の健康を高める食生活」をモットーに読者の疑問に答え、ともに学び、暮らし方を問い直し、考えあう雑誌です。 多種多様な食品添加物、農薬の使用基準の緩和、ゲノム編集食品の解禁、化学物質や電磁波

震災からみえてきた私たちの暮らし

能登半島地震の被害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。 年の初めの元日、この日はご家族の皆さまも集まり心づくしのお料理も並んでいたのではないか……と思うとより一層この震災の深刻さが身につまされます。 今回は地形的に道路の寸断などでインフラも不十分、食料や水など生きていく上で欠かせないものの調達にも時間がかかっていました。農業や漁業など産地としての被害は未だ把握できていないようですが、これま

bottom of page