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身近にいる菌たち

殺菌 除菌 滅菌 無菌…言葉もいろいろあるけれど、私たち生き物とは密接につながっています。

新型コロナ感染症が確認されてから2年半以上が経ちました。次々と変異して生き延びているコロナウイルスですが、除菌、殺菌という言葉が本当に日常的になりました。


私たちの身近に無数にありながら、ウイルスも菌も目には見えない微生物です。微生物とはカビ、酵母、細菌、ウイルスなどの総称です。人間誕生よりずっと前の太古の地球に生まれて今日まで生き延びてきた微生物は私たち生き物の大先輩でもあります。細菌は1mmの1000分の1の大きさ、さらにウイルスは細菌よりもはるかに小さなものです。


細菌には人の病気や食中毒の原因となる病原性大腸菌やサルモネラ菌をはじめとする有害なものもいます。一方有益な菌も数多く存在していて、私たちの先祖はそれらと付き合うことを知恵としてきた歴史もあります。乳酸菌、酵母菌、納豆菌など本当に日々の暮らしに欠かせない食べ物を作ってくれるのも菌たちです。私たち自身の体内にも500~1000種類の菌が棲んでいて絶妙にバランスをとっています。免疫力が落ちると発病する病気もあります。が、過度な衛生観念で必要以上の殺菌を目指すのではなく、病原性の微生物を害のない程度まで減らしたり、感染力を失わせたりしながら、これからも人は菌と長く付き合っていくのが大切なことだと思います。


あしたやで扱っているパスチャライズ(低温殺菌)牛乳は63℃30分の殺菌法で、有害な菌だけをなくして、有用な菌が残っている状態にする方法です。細菌を発見したパスツールの名前からつけられたこの殺菌法で、より自然に近く美味しく飲める牛乳です。

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