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生産者と直につながる。茨城・鈴木農園との歩み

今年も桜が咲き始め、春到来となりました。

新型コロナ感染症も3年目となり、少しづつ緩和されてきています。皆さまにはどのようにお過ご

しでしょうか。「卒業」をされて新たな門出を迎えている方もいるのではないでしょうか。


先日、長くあしたやに野菜を納品してくれていた茨城の鈴木農園からお便りが届きました。

「農業を卒業します。自家用の野菜くらいは続けたいとも、野菜が環境の変化でどうなるのかも見てみたいとも思っています。」と書かれていました。「食べ物が人間の生命にとっても大事、だから農薬や化学肥料を使わない」主義はずっと一貫していました。


はらっぱが開店してから24年の年月が経ちました。私たちが心がけてきた“生産者と直につながる”を鈴木農園とも実現してきました。有機栽培、そして自然農へとたどり着いてきた鈴木良一さんの農への思いと実践を毎週届く野菜とお便りで受け取ってきた年月でもありました。

毎週「はらっぱ」に入荷する野菜たちは不揃い、見た目ではちょっと……と思うような姿。でも、その野菜には多くのファンがいました。萎れていても少し水に漬ければ活きなおす。葉は腐っていくのではなく枯れていく。肥料も使わずに微生物の力で育った自然に近い作物の味は美味しいことを教えてくれました。

鈴木農園の今後の入荷がないことは残念に思っています。が、新たな生産者をこれまでのつながりで探しています。その節にはご紹介します。


今、日本の農業は就業人口の減少と高齢化が深刻になっています。約7割が65歳以上と言われています。食料自給の大切さは世界状況の中でも明らかですが、それに対する国策の方向性が見えません。


あしたや共働企画も長く続けてきて働く人も高齢化してきましたが、次世代へのバトンタッチを進めています。年月はさまざまな課題も映し出しますが大きな視点でこれから先を見通せることを願って活動していきます。これからも末永くよろしくお願いします。

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